イキモノ

【旅する蝶 アサギマダラの幼虫】:食べ物(餌、食草)、期間、大きさ、越冬、飼育(10年研究してます!)【親子で見つけて感動する生き物図鑑】

生き物が大好きなお子様をお持ちの方、図鑑の情報では、あまりにも載っている種類が多すぎて、探したい生き物が分からなかったり、1種類ずつの詳しい情報がわからなかったりしませんか?

また、せっかくなら、写真だけでなく、お子様と一緒に実際に生き物に出会い、一緒に「閾値を超える体験」をしたくないですか?

蝶使い

「出会えば絶対に感動する生き物とその探し方を知りたい!」よね〜?

物心ついた時から生き物大好き少年(昆虫博士)だった僕は、運よく自然環境調査の仕事に就くことができました。13年ほど全国各地で調査しながら図鑑で憧れていた生き物に出会ってきました。予想以上の感激もたくさんありました!

(その中で自然への全ての入口として、1種類だけどうしても見せたい生き物として、旅する蝶アサギマダラの飼育キットを発明しました。)

そこでこのシリーズ「親子で見つけて感動する生き物図鑑」では、今まで出会ってきた素敵な生き物を厳選して紹介します!何度出会っても感動する生き物たちです!

このシリーズを読めば、出会えば感動する生き物を知って、その調べ方・探し方を学べます。

親子で探せば、見つけた時の感動を一緒に体験できると思います^^ 探す際のポイントや注意点なども書きますので、どうぞ最後まで読んでください。

アサギマダラ:幼虫はとにかくキモ可愛い!【感動ポイント】可愛い顔面、この幼虫があの成虫に?理解を超えた変化!

この幼虫、最初、キモっ!と思いますが、このピエロ?困ったおじさん?悪魔?のような顔面!!可愛くないですか?そして、なんと、前の記事、アサギマダラの幼虫です!あの美しい蝶の幼虫がこれ!!この変化に驚きませんか?

蝶使い

まさか上の2枚が同じ生き物だとは・・・思わんよね〜?

アサギマダラ:生態情報、一生、移動距離、海を渡る理由

成虫のところでも解説しましたが、アサギマダラの生態情報は以下のようになります。

【生態情報】

  1. 【越冬可能範囲】関東以西の本州、四国、九州、沖縄(成虫は長距離移動するので夏には北海道でも見られる。)
  2. 【生息環境】基本的には森林や林縁部に生息。越冬時は照葉樹林に多い
  3. 【食べ物】成虫:花の蜜を吸う。(特にオスは、成長に必要な物質を補うため、フジバカマなどの特定の花に集まる。
  4. 【食べ物】幼虫:キジョラン、イケマなど旧ガガイモ科の植物を食べる。
  5. 【成虫の見られる時期】本州では5〜10月ぐらい。(本州で一番確認されやすいのは、10月に南下する個体がフジバカマに立ち寄る時である。その次に夏、登山客が高山のお花畑で出会うことも多い。)南西諸島では秋から冬に見られる。
  6. 【幼虫の寿命】幼虫の寿命は春から夏は1〜1.5ヶ月であるが、幼虫で越冬するため、冬場は、5〜6ヶ月。
  7. 【成虫の寿命】成虫の寿命は1〜2ヶ月であるが、飼育下では100日以上。
  8. 【渡りとその理由】春に南西諸島から北東に移動し、本州を北上する。夏は標高の高い山地に滞在し、秋にはまた本州を南西に移動し、南西諸島へ向かう。移動の途中で、各地で産卵を行う。渡りをするのは、生活しやすい気温の所(18〜25℃)を求めた結果として、長距離移動していると言われています。
  9. 【マーキング】各地でマーキング(羽にマジックで情報を書いて、別の場所で捕獲した人がその情報を連絡する)することにより、2000km以上もの距離を移動することがわかった。
  10. 【雨の日は?】雨の日や、活動できない気温の低い時は、森の木の葉っぱの裏などにぶら下がりじっとしている事が多いようです。
  11. 【海の上では?】海の上では、羽をたたんで海の上に寝ているとも言われたことがありますが、個人的には、漂着物の上で休むのか、風に乗って一気に海を渡るのだと思います。(まだわかっていません。)
蝶使い

本州では、冬は幼虫で過ごすんじゃ。(幼虫越冬)。セミやオニヤンマ、他の多くの昆虫と同じように、冬は温度が低く、成長もゆっくりなので、冬の幼虫は一番長生きといえるんじゃー。(夏の幼虫は冬より短命)

アダギマダラ(幼虫特集):産卵、卵、幼虫、前蛹、蛹

では、卵から幼虫、蛹までを見ていきましょう!

まず、この白いラグビーボールのようなものが卵です!(普通は、イケマやキジョランなどの食草の葉っぱの裏に、1つずつ産みます。

そして、卵から生まれたての幼虫。真上から撮った写真ですが、最初は角は生えていません。

一度脱皮をすると、角が生えてきます!まだまだ短くて可愛いですね!模様もなんかまだ荒い感じですね^^

そして数回脱皮をし、終齢幼虫(蛹になる直前の幼虫)になると、立派なツノと模様、そしてあの顔面になります。

蛹になる前は、黄色の部分が徐々に緑色になっていき、葉っぱの裏にぶら下がり、前蛹(ぜんよう)と言う状態になります。前蛹(ぜんよう)になってから、1〜2日経つと、蛹になります。

蝶使い

【ここでクイズ】
どうやって、前蛹(ぜんよう=上の写真の状態)から蛹にるなるのか想像つくかな?ジワジワ外側から蛹になっていくのか?幼虫がパカッと割れて中から蛹が出てくるのか?(イメージしてみてね!)

アダギマダラ(蛹(さなぎ)特集):幼虫から蛹になる時、色の変化、羽化(蛹から蝶)など

どうやって蛹になるのか、そして、蛹がどのように変化して蝶になるのかは、次回のお楽しみにしましょう!

チラ見せ。(スターウォーズのダースベーダー登場のBGMのイメージです。)
ダッ、ダッ、ダッ、ダ~ダダ~ン!

そう、この宝石のようなものがなんと、アサギマダラの蛹(さなぎ)です!

(つづく)

続編、追加しましたー!(幼虫から蛹)

アダギマダラの飼育キット【蝶絶体験】

そしていよいよ、そのアサギマダラの飼育キット「蝶絶体験」の今シーズンの発売準備ができてきました!1/23から発送予定でしたが、最強寒波(1/25-26)の間、こちらで守ってから順次発送させていただきます〜!
(新規の受付は、今までご注文いただいている数十個を発送してからとなります。)

【おすすめの生き物図鑑】アサギマダラの図鑑ならこれ!

アサギマダラについて、その旅について興味を持たれた方、アサギマダラについてとても詳しく書かれている図鑑なら、これだと思います!(図鑑というか読み物でした。)

アサギマダラをひたすらマーキングして観察して調べられているお医者さん、栗田さんの本です!

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【生き物系youtuber】もしています

生き物系 youtuber もしておりますので、良かったらご覧くださいmm

蝶使い

アサギマダラはいくつもの動画で登場するので、見てね!